訪問編 その1。



進入口を探りつつ建物脇から。すっかり枯れてしまった木とボロボロの建物が言いようの知れない寂寥感を漂わせます。


ボイラー室と思われる施設。平成10年頃に閉鎖となった割には屋根の痛みが激しいです。やはり酸性雨による影響なのでしょうか。


内部。こちらもだいぶ痛んでおります。脇の新聞の塊も、平成10年で時間が止まっております。


建物側。錆がコンクリートに浸透し、変色しております。この分だと内部の鉄骨まで腐食しているでしょう。下の窓は大浴場。今回うかつにも撮り逃してしまいました…。


地階機械室。火気厳禁と言ったら厳禁です。こういう所でのタバコは絶対いけません!火の気は感じられませんが、慎重すぎると言う事は決して無いのです。


地階従業員控え室。配管が取り付けられていることから、こちらもセントラルヒーティングのラジエーターだと思います。



地階通路。実際には真っ暗です。絶えずかすかな物音がして人がいるような錯覚を覚えます。
・・・ん、左になにか落ちてる。まさかこれは・・・。



あぁぁ〜!ありましたよ!黒魔さん!!例のガスマスクですね。

消防隊員さんなどが装備する空気呼吸器のマスクにも似ておりますが、硫化水素ガス対策だとするとゾッとします。やっぱり「特殊装備」持ってきたほうが良かったかなぁ?


・・・などと考えていたら間違いなく「人の気配」が。「すわ!!」と一目散に建物から抜け出したら一組のご夫婦が散策に来ておりました。ご夫婦(特にご主人)の目的もこの建物のようです。


同じ目的である事から安心して探索を続行。樹海ラインのクルマに見られないようなるべく身をかがめて潜入します。


「ママ〜っ、あいすくりーむ買って〜!」・・・懐かしいフタバのアイスクリーム。この兄妹達の幸せそうな笑顔はアイスクリームケースが錆びても永遠に消える事がないような気がします。


食堂です。と言うより「ショック、どう?」てな感じです。コンクリートが見事に緑色です。一瞬進入を躊躇してしましました。


意を決して内部へ。ご覧のとおり一面のコケです。まるでコケのテーブルクロスです。


床もご覧の通り、コケのじゅうたんが敷き詰められております。こういう時安全靴はダメですね。滑りやすいんですよ。やっぱり軍用ブーツが無いといかんですな。


壁や椅子にまでコケが生え、この食堂は緑に飲み込まれそうな勢いです。地上から人がいなくなってしまったらこんな感じになるのでしょうね…。


この食堂はセルフサービスでした。食器棚には食器がキチンと並べられ、来る事の無い出番を永遠に待ち続けております。


こちらは烹炊所…もとい厨房。屋根の破損の影響をもろに受けて天井付近は爆撃を受けたような惨状を呈しておりますが、備品がほぼそのまま残されているのは「総員退去命令」が出たからではありません…。


食堂入り口。各所の注意書きや看板が手書きと言うのが何とも言えない風情を感じさせます。
手前のUCC自販機は比較的最近のものですね。でも叩き壊して何が面白いんでしょう?


消火栓も出番の無いまま錆びて何故か開けられております。出番が無い事が彼にとって一番の誇りであり、幸せな事なのでしょう。今までも、そしてこれからも…。


ラウンジに立てかけられたスキー達。かつて颯爽とスキーを楽しんでくれたお客様の思い出話をしながら紅葉の八幡平を眺めております。


蓬莱荘は各部屋のテレビがありませんでした。その理由がこれです。高地に建てられ、積雪がひどい為に送電線が引けなかったのでしょうか。と言う事は先ほどの地階機械室は発電機が設置されていた、と言う事なんでしょうね。
その代わりにラウンジには大型のテレビが設置されておりました。電波も不安定な為か、ビデオ上映もしていたようです。傍にテープがありました。「なになに、タイトルは・・・北島三郎スペシャルぅ!?」


ラウンジの隅には、建築会社から記念に送られたと見られるジオラマがありました。こちらは大きな破損も無く、誰もいなくなったこの宿でひっそりと営業を続けているかのようです。ちなみにクルマがあちこちに転がっていましたので綺麗に並べなおしておきました。(笑)クルマは全て初代の日産セドリックのようです。




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